HSP、繊細さんの「考えすぎ」は手放したほうが良い?考えすぎるときにすぐにできる対処法

HSPや繊細さん、あるいは敏感な人。色々なことを同時に「感じやすい」ために、考える量も多くなりますよね。

特にしんどくなるのは、人に何かを伝えないといけないときだったりしませんか。

ただ考えるだけではなく、人の気持ちや状況のことも考えて「どう言ったら良いか」とタイミングや言い方も考えて、結局言わずに自分で抱え込むということも。

そして抱え込むとまた延々と考えてしまう。

人に伝えることができても、「あの言い方で良かっただろうか」「微妙な反応だったけど変に思われてないだろうか」などと考え続けてしまう。

「ネガティブな部分は手放すと良い」とよく見聞きしますが、「手放す」ことはなかなか難しいものです。できたらもう手放してますよって話です。「直す」ことも同様ですね。

この記事ではHSPさんや繊細さんが少しでも楽になれる方法や、「考えすぎる」ことのメリットや無理に手放さなくても良いことなどを伝えて、安心してもらえたらと思います。

ほんの少しでもお役に立てれば嬉しいです。

目次

ライティング瞑想でスッキリ

先ほども言ったように「考えすぎる」ことを手放すことは、不可能ではないけれどなかなか難しいと思います。とはいえ、過剰に考え続けてしまうとだんだんと自分を責めたりと形を変えていきます。

そうなると、心を病んでしまう方向にいってしまいますよね。「考えすぎること」にまた考えすぎてしまう。

そこまでいくと「考えてる」より「とらわれてる」感じがするね

そうならないためにも、まずは考えていることを「紙に書く」をやってみましょう。

難しく考える必要はまったくありません。

「書く瞑想」でまずは吐き出そう

「ジャーナリング」「エクスプレッシブライティング」などと言われる「書く瞑想」。ここでは「ライティング瞑想」と呼ぶことにします。

これは効果が高く、取り組みやすいのでおすすめです。

特にたくさんのことを感じたり考えたりするHSPや繊細さんには、効果が高いと私は思います。

エクスプレッシング・ライティングの効果にしては先ほど冒頭でも
書きましたが、他にも様々な効果が期待できます。

その効果というのが、
・不安解消
・ストレス解消
・客観能力の向上
・免疫力の向上
・記憶力の向上
・感情の安定化
などです。

【例文あり】1週間で効果あったよ!エクスプレッシングライティングとは効果と具体的なやり方を解説

ライティング瞑想の目的は、「今ココ」に意識を向けること。「今ココ」に意識を向けることでスッキリした気分になれます。集中できたら、やってみて疲れることは不思議とありません。

書く瞑想で書いたものを、後で「事実と解釈」に分けていきます。

ライティング瞑想のやり方

「瞑想」といっても特に難しくはなく、ただただひたすらに思いつくことを書いていけばOKです。

STEP
紙とペンを用意

必要なものは紙とペンのみ。紙はA4など大きめが良いという人もいます。個人的には書ければノートでもなんでも良いです。「まずはやってみる」が大事だと思うからです。

STEP
10分間のタイマーを用意

スマホのタイマーで良いので10分間セットします。20分、30分と長い時間してもOKです。最初は5分でも良いですが、短い時間だと顕在意識が働くため、できれば10分間やってみましょう。

「もう出てこない」から出てくるものを引き出したいからです。7分を過ぎたあたりから潜在意識が出てくると言われています。

STEP
静かな場所で

集中したほうが効果が高いので、できるだけ一人になれる場所や静かな場所が良いですね。特に繊細な方ほど場所を選んでください。

STEP
紙にワーっと書き出す

出来事、考え、気持ちなどなんでもOK。手が追いつかないくらい、ワーっと書き出します。心に浮かんだままに、ひたすら書きましょう。

単語でもOK。文法は気にせずでOK。

設定した時間がきたら書くのをやめます。

STEP
言葉をグループ分けする

書き出した言葉で、なんとなくの似た言葉をグループ別に分けていきます。

別の紙に新たに書いても良いですし、書き出した言葉をグループごとに色ペンで色分けして囲っても◎。

STEP
抽象化する

書いて、グループに分けた言葉を今一度眺めてみてください。具体的な言葉や名前、不安や悲しいというような気持ち、○○したいという希望などの言葉からどんどん抽象化してみましょう。

抽象化することで自分が何を求めているのか、どうしたいのかが分かってきます。

集中することでスッキリした気分になったり、潜在意識が出てきたら「本当に自分が望んでいるもの」が見えてきます。

ここまでやってみると、たくさんの気づきを得ることができますよね。

モヤモヤするときにやってみると良いよ

色々と方法やステップをお伝えしましたが、ただワーっと書くだけでも効果があります。⑤「グループに分ける」所からは無理にしなくてもOKですよ。

事実と解釈に分ける

ワーっと書き出したものをもう一度眺めてみます。

今度は書いた言葉を「事実」と「解釈」に分けてみましょう。

例えば

貯金が少ない 不安 仕事行きたくない 先輩が怖い 電話対応 苦手 来週病院

買い物 めんどくさい 疲れる 嫌い 分かってくれない 良い人もいる

キングダム 面白い 胸アツ きんにくん優しい 筋トレ 優しいマッチョになりたい

このようなことを書いたとしますね。これらを事実と解釈に分けます。

事実グループ

電話対応 来週病院 買い物 キングダム 筋トレ

☆事実:客観的に誰が見ても変わらないもの。

解釈グループ

貯金が少ない 不安 仕事行きたくない 先輩が怖い 苦手 めんどくさい 疲れる 嫌い 分かってくれない 良い人もいる 面白い 胸アツ きんにくん優しい 優しいマッチョになりたい 

☆解釈:人によって違う主観的なもの。

こんな感じで事実と解釈に分けることができますね。

「どっちなのか分からない」となる言葉には「~と私は思う」を付けてみてください。

「不安と私は思う」「きんにくん優しいと私は思う」となり「自分の解釈」だということが分かります。

「貯金が少ない」は事実かなと思いがちですが、「少ないと思う」自分の解釈になるんです。「貯金」だけだと事実ですが、それを多いか少ないかと感じるのは人によって違いますよね。

貯金が5万円しかないよ・・・

5万円もあるのっ?!金持ちー!!

気づいたことを大事に

事実と解釈に分けたら、また眺めてみましょう。

何か気づくことはありますか。

私自身やってみて気づいたことは、「事実と思い込んでいたもののほとんどが解釈だった」ことです。

事実と思うととても重く捉えていたものが、解釈だと分かると「あ、なんだ~、私が思い込んでただけだったのか」と肩の荷がおりる感じがしました。

ホッとできたら、普段止まらない思考の奥に隠れているものが見えてきました。それは「本当に自分が望んでいるもの」や「こうなっていきたい」というような目標とか目的でした。

目標とか目的といっても、何もご立派なことではなくていいんです。「おいしいものが食べたい」とか「お風呂にゆっくり浸かってリラックスしよう」とか、日常のささいなことで十分。

「そうそう私ってこれが好きだったんだよ」と、自分が好きなものを感じてあげてください。

気づいたことも書いておくとより良いですね。例えば1カ月後に見直してみると、また新たに気づきを得られるかもしれません。

「ライティング瞑想」はモヤモヤするときじゃなくても、何か新しいアイデアがほしいときには役に立ちますよ

「五感をとり戻す」ちょっと変わった日記の書き方もおすすめしています。その記事はこちら

考えすぎることは悪いこと?

そもそも「考えすぎること」は悪いことでしょうか?

言い方を変えてみましょう。「たくさん考える」「考えが深い」「思慮深い」「色々なことに気づける」など言い変えることができます。自分にしっくりくる言い方はありますか?

まさに「捉え方を変える」。

「考えすぎること」=「良くないこと」=「手放さないといけない」・「直したい」と私は思っていましたが、余計に考えすぎてしまったり、できないことに落ち込んでしまってうまくいかないんです。

学生のころ私は「外向的で社交的」なフリをしたことがあります。本当は「内向的で内気」です。とても無理をしていたので、まぁうまくいきませんよね・・・。

黒歴史なので詳しくは書きません(笑)

内向的だったり怖がりな自分を認めて、素直に表現することでとても生きやすくなりました。

「考えすぎる自分」を手放すのではなく、捉え方を変えるという観点で考えてみましょう。

たくさん考えることのメリット

私たちはつい、デメリットとして捉えがちです。

ここでは「たくさんのことを考えたり感じたりすることのメリット」を考えていきます。

  • 失敗を避けられる
  • 安全を確保しやすい
  • 細かな部分に気がつく・人に細やかな配慮ができる
  • 相手の良い部分をたくさん見つけられる
  • 新しいアイデアに考えつく
  • そもそもなんでだろう?と考えることで探求心が湧く
  • 物事に詳しくなれる・調べることで知識が増える
  • 話題が絶えない

このようなメリットがあります。もっとたくさん思いつく人もいるでしょう。

これだけメリットがあるので、何も手放すことはないんです。

このメリットをどうやって使うか?これを今度は考えていきませんか。

アウトプットしてみよう

考え続けたり、考えることがどんどん増えていくとHSPさんや繊細さんはしんどくなる傾向がありますよね。

その要因の一つとして「インプットが多すぎる」ことがあります。

本や雑誌、テレビ、スマホ、パソコン・・・情報を得るツールが本当にたくさんあります。インプットしようと思ってなくてもスマホを開けば何かしら情報が入ってきます。

ある程度は「要らない情報だ」と切り捨てることも大切ですね。

ひとつ行動してほしいのは「アウトプットする」ということです。先ほどお伝えした「ライティング瞑想」もひとつのアウトプットの方法です。

インプットしたらそれを日記に書いたり、SNSで発信してみるのも良いでしょう。

仲の良い人に話すのも良いね

こちらは「ココヨワチャンネル」。HSPさん向けに発信されている動画です。私もよく視聴しているチャンネルです。

この動画の中で「ひとつインプットしたらアウトプットする」ことがおすすめされています。

「マインドマップ」というツールを使うのも良いと、動画の中で言われていますね。

「マインドマップ」はおすすめです。頭の中が整理されたり、まとめたり、アイデアを出すときなどにとても役立ちます。

下の画像は私が使っている「xmind」(エックスマインド)というものです。他の記事を書いたときのものです。

不思議とポンポン考えが浮かんできて楽しいですよ。

何かに使う目的がなくても、頭の中を整理するためにぜひ使ってみてください。

最後に

今回はHSP・繊細さんの「考えすぎること」への対処法と、考えすぎることのメリットについてお伝えしてきました。

考えることは素晴らしいことだと私は思います。苦しむことも多いかもしれませんが、たくさんのことを得られていますよ。

得たものは書いたり話したり、SNSで発信してみてください。少しの行動から始まって、続けていくと人生が変わることもあります。これ、本当。

難しく考えず、まずは紙とペンで書く。ぜひやってみてください。

HSPさんや繊細さんが少しでも楽に楽しく生きられることを願っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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