「心地良い人間関係は距離感で決まる」と言い切れるくらい、重要です。
中には距離感がうまくとれない人もいます。
例えば急に距離を詰めてくる人。かと思えば急に離れていく人。このような人の対応に困ったりモヤモヤすることはありませんか?
反対に、いつも距離感の遠い人は特に害はありませんよね。
今回は距離を急速に詰めてきては急速に離れる、といったような少し付き合いにくい人についてお伝えします。
隠れ承認欲求をもっている
距離感を急に詰めてくる人は「隠れ承認欲求」を持っていることが多いです。
承認欲求は大なり小なり誰しも持っているものですね。承認欲求は強すぎると生きづらくなってしまいます。
承認欲求とは、「他人から一目置かれたい」「自分を認めてほしい」という欲求です。ネガティブな意味で使われることもありますが、承認欲求を満たすことは人間の自然な欲求の1つでもあります。
しかし、あまりにも承認欲求が高すぎると、普段の生活にも良くない影響が生じます。例えば、上司に認めてもらえないことに落ち込んでしまったり、小さなことをいつまでも気にしてしまってミスをしたりするなど悪循環に陥ることがあるでしょう。
承認欲求とは?満たし方・なくしたい場合は?【公認心理師監修】
承認欲求は「人に認められたい」「分かってほしい」という思いですね。
これが強くなるほど人に認められなかったときに「誰も分かってくれない」と被害者的な考えになってしまうんです。
「今回はダメだったかぁ」くらいでOKなのに「自分という存在が否定された」と思い詰める人も
そうなっていくと、相手としてはとてもコミュニケーションがとりづらいですよね。それで人間関係がこじれたり、人がスーッと離れていったりします。
「承認欲求が強すぎる人」は分かりやすいと思います。
ここでお伝えしたいのは、一見分かりづらい「隠れ承認欲求」を持っている人についてです。
隠れ承認欲求をもっている人とは
ざっくりと一言でいうと「とても話が長い人」。
話の長い人が、全員隠れ承認欲求を持っているとは限りません。
しかし話が長かったり相手の話をさえぎってまで自分の話を長々とする人の中に、隠れ承認欲求を持っている人が多いといえます。
承認欲求が強すぎる人との「やりづらさ」に比べると、そうでもないのでちょっと分かりづらいんですね。
見分け方は、話していて「ん?なんかちょっとしんどいかも・・・」というような違和感を感じるかどうか、です。この感覚、後々大きくなることが多いです。
トラブルの発端にもなりかねないので、注意した方が良いです。
何が注意かというと「割と我慢できてしまう」こと
特に相手を優先してしまう人、気をつかいすぎてしまう人、自分の判断軸があやふやな人などが「しんどくなる」相手がこの「隠れ承認欲求を持つ人」です。
「悪い人」ではないため「ちょっとしんどいけど耐えてしまう」ことがしんどいポイントです。
ハッキリ意見を言える人にとってはあまりしんどくならないみたい
言える人は自分のペースを守れるもんね
「誰もがすごくやりづらい」わけではないので、しんどく感じる人が他の人に相談しても分かってもらえないことがあります。
そこで余計に「自分が我慢すればいいか」「自分のほうがおかしいのかな」と思ってしまいがちなんです。
話の長い人は相手を観察していない
話がとても長い、隠れ承認欲求を持っている人。こういう人は自分から相手を見ていません。
相手をちゃんと見ているなら、話している途中で相手の反応や表情を見て「話し続けて良いか、やめておくか」判断しますよね。
隠れ承認欲求を持っている人は、実は「周りからどう見られているか」ということをものすごく気にしています。
例えば表面上は「あなたのためを思って」と長々と話したとします。本当に相手を思っての長話でしょうか?
「周りからどう思われるか」というものが根底にあるため、相手は見えていません。
ダメな自分だと思われたくない。世間体を一番気にしている。頑張る自分を見てほしい。だから’あなたのため’と言いつつ話し続ける。このようなことが隠れています。
親が子どもに対して「あなたのためを思って」と意見を押し付けることがあります。子どもは「自分のことは見てくれていない」と気づきます。
これでは「コミュニケーション」とはいえないですよね。
自分がイヤと感じたら離れよう
特に相手を優先してしまう人は、話の長い人の話を延々と聞いてあげる傾向があります。
それで後でドッと重たい疲れがきます。この疲れ、蓄積するとキツいんです・・・。
「しょうがないなぁ聞いてあげるか」というスタンスならまだ大丈夫かもしれません。でも「なんかしんどいな」とどこかで感じながらも、黙って聞いてしまいがちな人は気をつけたほうが良いですね。
「悪気はない」「他に良いところがあるから」はやめよう
相手を優先してしまいがちな人は「自分のしんどい気持ち」をいったん横に置いてしまいます。
そして相手を悪い人だと思わないようにしてしまうんですね。
人の良いところを見つけることは、素晴らしいことです。でも一番優先してほしいのは「自分の気持ち」です。
相手のことを考えることがダメというわけではありません。
順番が大事なんです。まずは自分がどう感じるか。相手が良い人かどうかはそのあとです。
隠れ承認欲求が強い人への対応
対応は、いくつか自分の中でマニュアルとして持っておくことをおすすめします。
よければこちらを参考にしてください。
- 自分がイヤだと感じたら、距離をおくこと(無理に切らなくても良い)
- 家族や職場など、どうしても関わる場合は自分から近寄らないこと
- 関わるときは淡々と接すること
- 関わるときは「良い人」にならなくて良い
- できるだけ礼儀正しく接すること
そーっと関わらないようにしていると、相手も自然と離れていくものです。
ただ、ドライに対応しすぎるのは注意です。「雑に扱われた」と変な恨みを買う可能性があるからです。
熱くも冷たくもなく涼しい関係を目指そう
心地良くない関係は、深入りしないように気をつけたいですね。
仲良くしてたのに急に離れる人
急速に仲良くなって嬉しかったのも束の間、ある日突然冷たくなった・・・ひどい場合は無視をしてくる始末。
このような距離感が安定しない、ジェットコースターのような人もいます。
急に冷たくなって、ラインの既読無視をしたり・・・「自分が何かしたのか?」と悶々としてしまいますね。
こんな人からはすぐに離れましょう。離れることが難しい場合は、下記を参考にしてください。
ここで大切なことは「自分がどんな気持ちか」「どうなっていたいか」です。相手のことを考えても答えは出ないんです。
相手のことは相手にしか分からないのよね・・
悲しい・寂しい・悔しい・困ったなど、自分の素直な気持ちに焦点をあててみてください。
その気持ちを自分で大切にしてあげましょう。この気持ちを「感じないフリ」をしてはいけません。まずは自分の気持ちを認めましょう。
そして自分が癒されることをしてください。
相手のことを気にしないようにするほど考えてしまうので、相手のことを考えても良いです。ただ、考える分量は自分のことを多めにしてみてください。
好きなもの食べて、好きな音楽聞いて、好きな漫画読もう
自分が好きなものや癒されることに集中できないときは、まだ自分の気持ちを感じきれていないかもしれません。
しっかりと気持ちを感じてあげてください。
紙に書くのもおすすめです。こちらは「自分軸を整える日記の書き方」についてです。お役立てください。
距離感がうまくとれない相手は、相手自身に問題があることが大半です。
運悪く巻き込まれてしまったときは、自分の回復に努めてください。まずは自分を守りましょう。
少なくとも、自分を責めることはありません。
最後に
今回は「急に距離を詰めてくる人」についてお伝えしました。
関係を深めたい人はどんな人ですか?
私は「お互いに心地良い距離を保てる人」です。
一方が我慢する関係は「心地良い関係」とはいえませんよね。
相手を観察して、自分の心に耳を傾けてみてください。
まわりに素敵な人が集まりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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