先日、私の地元の近くに住んでいた尊敬する人が亡くなった。
それをSNSで発信した人がいて、たまたま見て知った。
その亡くなった人は50代後半だった。
尊敬する人だと言っても、実際に会ったことは2回くらいだと思う。
私はその人の奥さんといっとき関わりがあり、奥さんにとてもお世話になった。
奥さんのことも尊敬しているひとりです。
その亡くなった人はあまり口数は多くはないけれど、たまに話す言葉に芯の強さと温かさを感じた。
その人の奥さんと関わっていたというのは、私は奥さんと少しの間一緒に働いていた。
そのときは色々あった。働いていたお店のオーナーがパワハラ・モラハラ発言をその奥さんに繰り返した。
でもその人は奥さんの話を聞いて、「俺が話に行く」と言ってくれた。
奥さんは無事にお店を辞められた。
私も早々に適当な理由を言って辞められた。
その後、私はその奥さんの本業でのイベントに何回か顔を出した。
旦那さん(亡くなった人)がコーヒーを淹れてくれたり、少しだけど話したりした。
私から見ると、その夫婦はこう見えた。
穏やかでチャーミングな人柄の一方で自分たちの大事にしているもの、信念を持っている。
そんな風に見えて、尊敬していた。
それがもう8年前ほどのこと。
それからは私も地元を離れたので会うことはなかった。
SNSでイベントの情報などを見て「元気にしているかなぁ」と思っていた。
50代後半、まだまだ若い。私の父より若い。
正直、あちらは私の事を覚えているかは分からない。
でも私にとっては憧れに近い人だった。
これを書いている今、訃報を聞いて2日後ほど。
私は2日経ってもまだとてもびっくりしていて、まだまだ悲しめるところまでいっていない。
奥さんや子どもさんたちのことを思うと、とても胸が苦しい。
あの家族の雰囲気がすごく好きだった。
そうそう、すっごく「好き」だったんだよ。
あの家もあの地域もあの雰囲気も。あの夫婦の周りにいる人たちも。
自然に囲まれた家。薪ストーブ。
ああ、今、すごく好きだったんだなぁって、やっと気づけたら、今、やっと泣けたよ。
なんだか変に入っていた力が抜けた気がした。
寂しくて、悲しいよ。寂しいよ。
私は近しい人ではないから今はまだ行かない。
でもまた、いつか必ず会いに行く。
必ず会いに行くよ。
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