春になると暖かくなってきて気持ちが良いのと同時に、紫外線が気になる季節になりますね。
今まで紫外線対策は「日焼け止めを塗ることだけ」と私は思い込んでいました。
オーガニックを学び、新しい「蓄積型サンケア」というものを知りました。それは日焼け止めを塗らないひとつの選択肢。
日焼け止めを塗らずに、普段から日焼けの予防と対策をすること。
なぜ日焼けするのか、紫外線を浴びたときの肌の仕組み、どんな予防をするのが良いのかをここでまとめました。
私の学びが誰かの役に立てれば嬉しいです。
「日焼け止めを塗れば安心」ではない?代わりにできること
私は今まで何の知識もなく、「紫外線対策は、日焼け止めを塗っておけばOK」と思っていました。
なんとなく効きそうなSPF50などの高い数字のものを塗っていたり、肌が荒れ気味のときは敏感肌に優しそうなものを塗っていました。
肌が弱い割になんとなーくで選んでた
高校生のとき、テニス部だった私は炎天下で練習していました。日焼け止めは塗ってはいたけど、元々ズボラなこともあって塗りなおしたりはしてませんでした・・・。あぁ~恐ろしい。
37歳になった今、顔のシミが大放出しております。
「蓄積型サンケア」で地肌力のトレーニング
紫外線のダメージを受ける前に、夏が来る前に予防をすることがとっても大切なんです。
どんな予防をするのかというと
- 抗酸化
- 抗炎症
- 抗糖化
この3つを日々積み重ねることが「蓄積型サンケア」です。
なぜ抗酸化・抗炎症・抗糖化をするのか、後ほど説明しますね。
蓄積型サンケアは肌に栄養を与えながら、肌を鍛えて紫外線に強い肌を育てるイメージです。
例えると・・・
寒いからコートを着る=日焼け止めを塗る
寒さに強くなるために筋トレをしてインナーマッスルを鍛える=蓄積型サンケア
その場をしのぐのが日焼け止め。普段からコツコツ頑張って皮膚自体を強くするのが蓄積型サンケア。考え方としてはこんな感じです。
おすすめのオーガニックアイテムはこちらの「サンケアスキンセラム」。成分のほとんどが紫外線に強い植物のエキスでできています。
これは乳液として使うので、洗い流す必要もありません。化粧水→オイル→この乳液で乳化すると◎
私はこの「サンケアスキンセラム」が大好きで、特に香りが植物そのものでとっても癒される!
体に塗るのはこちらの「サンケアボディセラム」がおすすめです。上の「サンケアスキンセラム」より濃厚です。
この「サンケアボディセラム」を顔に塗っても大丈夫です。ただ、ちょっと濃厚なので肌の様子を見ながらつけてみてくださいね。
2つのセットもあります。
このサンケアシリーズは「抗酸化・抗炎症・抗糖化」すべてがまかなえるものです。
石油系界面活性剤や石油系防腐剤などは入っていません。成分が天然のものでできているので肌への栄養もたっぷり。
抗酸化・・・シミや老化を防ぐ
シミって本当に嫌ですよね・・・。できてきまったシミは、レーザー治療などで取るしかないそうです・・・。「肌にその人の歴史がある」と誰かが言ってたし、あきらめよ・・う・・。
紫外線を浴びる=シミがすぐにババーン!と出てくるわけではなく、じわじわと時間をかけて表面に見えてくる。
これ以上シミを目立たせないないため、シミができにくくするためにも、普段のケアを頑張っていきたいと思います。
老化自体は防げませんが、防げる「シワやたるみ」も一緒に防いでいきたいです。
防げるものは、なんとしても!!
シミや老化を防ぐには植物が持つ抗酸化物質を取り入れることが大切です。なぜかというと人間は自分で抗酸化物質を作れないといわれていて、元々人間が持っている抗酸化物質を消費するしかないからです。
抗酸化のある植物オイルはこちら
- ラズベリーシードオイル
- キャロットシードオイル
- ゴールデンホホバオイル(未精製のホホバオイル)など
植物は自分で抗酸化物質を作れるんだって
酸化してシミになるまでのプロセス
まず肌にとって「酸化」は大敵です!
紫外線を浴びて、シミになるまでのプロセス↓
肌の内部(角質層内)に活性酸素が生まれる
表皮の皮脂膜も過酸化脂質に変化する→これが「酸化」
活性酸素が肌の細胞膜や核の中のDNAを傷つけたり、壊したりする
傷ついた細胞たちを守るために、メラノサイトがメラニンを放出する
このメラニンがシミや肌が黒くなる原因になる
メラノサイトは表皮の一番下「基底層」という所にいて、上にも下(肌の深部)にもメラニンを放出するといわれています
表皮にあるシミはターンオーバーで薄くなるが、肌の深部にできたシミは消えずに残る
肌の断面図
私の鼻の頭にある濃いシミは、深いところに行ってしまったようだ・・・
個人的に、「メラニンは体を守るために働いてくれてる」と思えたらシミも前ほど気にならなくなりました。ありがとうメラニン。メラノサイト。
メラニン生成を抑える「チロシナーゼ抑制効果」
肌を黒くしたりシミの原因となるメラニン。そのメラニン生成を引き起こすのが「チロシナーゼ」という酵素です。
「チロシナーゼ抑制効果」の力を持つ植物エキスがあります。
- エーデルワイスエキス
- ゆず種子油
- ラズベリーシードオイル
- コケモモ種子オイル
なるべく肌の負担にならないように、オーガニックなものを選ぶことをおすすめします。
チロシナーゼの働きを止めすぎると「白斑(はくはん)」という肌がまだらに真っ白になる症状が出てしまいます。メラノサイトが死滅するため、白斑になると元の肌の色に戻せなくなります。
美白コスメは買う前に、ちょっと手間ですが十分に成分を調べることをおすすめします。
活性酸素って何?活性酸素を減らすには
私たちが生命活動を営む上で酸素の利用は必須となります。活性酸素とは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、通常よりも活性化された状態になることをいいます。
活性酸素と酸化ストレスー厚生労働省e-ヘルスネット
活性酸素は多すぎず少なすぎずが良いんですね。
活性酸素を増やさないためには下のことがすすめられています。
- タバコを控える
- お酒を減らす
- 揚げ物を減らす(特にお惣菜などの揚げてから時間が経ったもの)
- ウォーキングなど軽い運動をする
- ストレスを溜めない など
耳が痛い。未来のために、生活習慣を見直す・・いや洗い流さないと・・。
習慣を一気に変えるのはストレスになるから、できることから一つずつで良いよ!
抗炎症・・・色素沈着を防ぐ
紫外線を浴びると肌が赤くなることがありますよね。これは軽いやけどのような症状です。
「メラニンが傷ついた細胞を守る」のですが、メラニンも100%細胞を守れるわけではありません。
そこで傷ついた細胞に血液が集まり、傷ついた細胞を治癒する→皮膚が赤くなるというわけです。
風邪をひいたとき、ウイルスと戦うために体が熱を上げますよね。熱を無理やり下げるとウイルスが死なないので風が長引きます。
それと同じ要領で、肌を守るために炎症が起きている。その炎症を冷たいタオルや「ひえピタ」などでおさえたり、抗炎症剤を使うことはおすすめしません。
だからといって炎症をほったらかすと色素沈着してしまうんです。
ほどよく抑えるのが良いらしい
日焼けで赤くなったときのおすすめケア
- 常温の水で濡らしたタオルをしばらく当てる
- 日焼けをすると肌が乾燥するため、しっかりと保湿をする
- さきほど紹介した「サンケアスキンセラム」を乳液として塗る
日焼けによって肌が乾燥するのは、ダメージを受けるとターンオーバーが促進してまだ未熟な皮膚が出てきてしまうからなんです。
アポトーシス・細胞が選ぶ自らの死
ちょっと余談です。
傷ついた細胞の中には「自分が生きていたら、間違った細胞を生んでしまう」と判断して、全体のために自ら死を選ぶということがあります。その細胞死を「アポトーシス」と呼びます。
そしてこのアポトーシスは周りの炎症を抑えるといわれています。
体ってすごい。奥が深いですね・・・。
抗糖化・・・くすみ、老化を防ぐ
普段お菓子などの甘いもの食べてますか?
控えなきゃと思いながら、やめられませ~ん
甘いものを食べると、血管の中に糖分が流れます。
なんか怖い言い方だな
栄養分と一緒に糖分も流れるんですね。
その状態で紫外線を浴びると「糖化」といって肌の「黄ぐすみ」が強くなってしまうんです。
そしてこの「糖化」が老化を加速させてしまいます。
紫外線が怖いのは、肌が黒くなる、シミができるといった表面的なことだけではありません。
一番怖いのは、「糖化」を進め、老化物質である「AEGs」を増やす原因になる点です。
日焼けすると老化するのは「糖化」が加速するから
「糖化」は「コゲ」のようなもの。例えば「クレームブリュレ」。表面の砂糖をバーナーで焦がしますよね。これが肌の上で起こってしまいます。
糖化を防ぐには
- 余計な糖分を減らすこと
- 血糖値の上昇をゆるやかにすること
- 調理法はを「揚げる」を控えて「ゆでる、蒸す」がおすすめ
主に食生活に気をつけると良いですね。
おやつは「ナッツ」や「高カカオチョコレート」にする。食事のときは野菜から食べる。そんな工夫をしてみてはいかがでしょう。
ストレスをためないように、たまにはパフェ食べる♪
老化の原因のほとんどが紫外線?
「米国皮膚科学会」では、肌の老化の約80%が紫外線による影響だとされています。
それを「光老化」(ひかりろうか)といいます。紫外線を浴びすぎるとシミだけではなくシワ・たるみにも影響してしまいます。
紫外線A波・B波のダメージ
紫外線B波(UV-B)は「熱い」と感じるもので、肌の表面にダメージを与えます。紫外線B波を浴びると肌は活性酸素を発生させる→メラニン放出→シミやくすみができたり、肌が黒くなったりします。
紫外線A波(UV-A)は熱さを感じないもので、じわじわと肌の真皮に届きます。これが真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを傷つけ、シワやたるみの原因になります。
適度な日光浴も必要
さんざん紫外線によるダメージの話をしてきましたが、適度な日光浴も大切なんです。
日光を浴びることによってビタミンDが作られます。ビタミンDは骨や歯の健康を作ります。
特に女性は、女性ホルモンの関係で骨粗しょう症になるリスクもあります。
過剰に紫外線を避けずに、上手におひさまの恩恵も受けていけたら良いですよね。
「朝の散歩」がおすすめ。メンタルを整えるためにも!
お、起きれたらね・・・
手のひらを太陽に♪
もし余裕があれば、「手のひら日光浴」がおすすめです。
手のひらは角質が厚くて丈夫なのと、メラニンの元になるメラノサイトが少ない部分。
外でバンザイするのはアレなので(笑)家の中で、窓ごしに手のひらを太陽にかざすことで日光浴ができます。
帽子などの物理的なものが一番
特に8月ごろの真夏の強い紫外線には、物理的なもので紫外線を防ぎましょう。
- つばのある帽子(10㎝くらい~が良い)
- UVカットの日傘
- 手首まであるUVカット手袋(車や自転車に乗る方は特に)
- UVカットのカーディガン(洗濯してると効果が弱まるので2~3年で買い替えが◎)
- UVカットのメガネやコンタクトなど
全部コテコテにすると芸能人みたいですね。自分が恥ずかしくない程度にしてみてください(笑)
目から入る紫外線にも対策を◎
肌と同じように目にも紫外線が入ります。
私は車の運転をするときにメガネをかけるので、夏までに初めてUVカットのメガネを買いに行く予定です。
視力が良い方でも真夏のおでかけには、度が入っていないUVカットメガネ(ダテメガネ)をおすすめします。
メガネのレンズの色は薄いほうが良いです。なぜならレンズの色が濃いと目の瞳孔が大きくなって、紫外線を集めるからなんです。
最後に
今回は紫外線対策として日焼け止めを塗るほかに、「蓄積型サンケア」という選択肢があること。紫外線を浴びて起きる肌への影響などについてまとめました。
今回は主にアウターケアの話でした。また別の記事で「食べる日焼け予防」のインナーケアについて書きたいと思います。
誰かの役に立てたらとても嬉しいです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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