アトピー肌、かゆくてかゆくて辛いですよね。
私もアトピー肌で、長年悩まされています。
少しでもステロイドを塗らなくて良いように、できるかぎりオーガニックのもので肌を落ち着かせたいと奮闘しています。
アトピーの辛さってほとんどがかゆみですよね。
特にお風呂あがりにかゆみが増します。今日はお風呂あがりのかゆみについてと、かゆみを鎮静させる方法をお伝えします。
自分もみんなもかゆみが減るように願っています。
お風呂あがりは肌がアルカリ性に傾いている
pH(ペーハー)という値があります。水溶液の性質の値です。
「酸性・中性・アルカリ性」に分かれ、数値は「強さ・弱さ」を表します。
人間の健康な肌はpH(ペーハー)4.5~5.5の「弱酸性」です。
某CMでよく聞いたね「弱酸性♪」
お風呂で顔や体を洗う石けんやボディソープなどの洗浄剤はアルカリ性です。
それらで顔や体を洗ったあとの肌は、「アルカリ性に傾いている」状態なんです。
肌は本来、アルカリ性に傾いても自分の力で弱酸性に戻す「中和能」という力をもっています。
アルカリ性から弱酸性に戻すこのお風呂あがりの状態は、肌のバリア機能が低下した状態です。弱酸性に戻すまで3時間ほどかかるといわれています。(人によって違いがあるでしょう。)
かゆみの原因「黄色ブドウ球菌」はアルカリ性が大好き
アトピー肌は、「黄色ブドウ球菌」という菌が肌にたくさんいる状態です。この黄色ブドウ球菌がかゆみの原因といえます。
アトピー性皮膚炎で悩まれている方の皮膚には、この「黄色ぶどう球菌」が存在します。
この「黄色ぶどう球菌」がかゆみを引き起こします。 かゆいといって掻くと、なおさら、皮膚表面が傷をついて、黄色ぶどう球菌の増殖の原因になり、さらにかゆみを増していきます。
「黄色ぶどう球菌」と「アトピー」の関係。「皮膚・常在菌」のススメ。
黄色ブドウ球菌は食中毒の菌でもあります。健康な肌にも寄ってきますが、肌に付着してもすぐに排除されるともいわれています。
問題は、この黄色ブドウ球菌はアルカリ性が大好きということ。
アトピー肌で炎症を起こした状態だと、浸出液や血液が肌の表面にある状態ですよね。その状態は肌がアルカリ性に傾いている状態です。そこに黄色ブドウ球菌が住み着いてしまうんです。
食中毒の菌が肌に住んでるってパワーワードすぎる
さらにお風呂あがりは血流が良くなることで体が温まり、かゆみが倍増します。
化粧水でアルカリ性から弱酸性に
化粧水の役割は肌への水分補給だけではなく、pH値を整えるためでもあります。
そんな役割があったのか・・・
お風呂あがりに化粧水をまず使うのは、アルカリ性に傾いている肌を弱酸性に整えるため。
アトピー肌や敏感肌の人は顔だけではなく、できれば体のかゆみや赤みのある部分だけでも化粧水を入れることをおすすめします。
しみる部分への化粧水の塗布は、まだやめておきましょう。
黄色ブドウ球菌の繁殖を防ぐためにも、すぐに化粧水を使いましょう。
洗面所に出る前、浴室の中で化粧水を使うとより良いです。浴室にいる間は肌は水分をたっぷり含んでいます。その状態で化粧水を使うことで肌の乾燥も防ぐことができます。
こちらの「アルテミシアセンシティブトナー」がおすすめの化粧水です。
全ての成分が植物由来のこだわりのオーガニック商品。天然の柚子の多糖類・ペクチンで栄養たっぷり。乾燥肌にすごく効き目があります。香りも自然でとっても癒されます。
私はアトピー肌ですが、このトナーを使ってピリピリしたことはありません。傷があったり肌がジクジクしている状態だとしみると思います。傷などがない状態のときに、たっぷり使ってみてください。
傷があったり「靴ずれ」のように「皮ふが1枚はがれている」くらい弱っている肌にはこちらの「メルティン」というバームタイプのものがおすすめです。
エタノール・ナッツ類・精油不使用の優しいもので、赤ちゃんにも安心して使えます。
肌の保護にはワセリンでも良いのですが、ワセリンは栄養がないためこちらの「メルティン」をワセリンの代わりに塗布することをおすすめします。野菜の成分など栄養があるので、皮ふの常在菌が食べて肌を少しずつ元気にしてくれます。
まずはアルカリ性の状態を素早く弱酸性に整えること。それからかゆみを減らして肌を傷つけず、肌のバリア機能を少しずつ回復させていきましょう。
顔や体の洗いすぎに注意
アトピー肌や敏感肌にとって一番良いことは「何もしない」ことです。
日焼け止めやファンデーションを塗らない。クレンジングや石けんも使わない。ゴシゴシ洗わない。シャンプーもしない。
においとか大丈夫かな(汗)
でもこれは現代社会ではなかなか難しいですよね。特に女性は職業によって化粧をすることはマナーとされている風潮があります。
自分にできることから少しずつ「やめること」をおすすめします。
- シャンプーは2日に1回、シャンプーしない日は湯シャン
- 体も石けんやボディーソープを何日かに1回使うようにする
- 石けんを使う前に植物オイルでコーティングする(肌の上に1枚膜を作り、摩擦を減らすイメージ)
- お湯で落とせる優しいメイクに変える
- 休日だけでも日焼け止めやファンデーションをお休みする
できるかぎり肌に刺激を与えないように、コツコツ頑張っていきましょう。
シャンプーの前にオイルでマッサージ
一般的なシャンプーはpH9くらいなので、頭皮に付けるとアルカリ性に傾いてしまいます。
頭皮を守るために「植物オイル」でマッサージすることをおすすめします。
シャンプーの前に植物オイルを頭皮に付ける→頭皮マッサージをする→シャンプーは頭皮に付けずに髪の毛にだけ付けて、サッと洗う(ガシガシしなくてOK)→頭皮に付けたオイルをしっかり洗い流す(毛穴の詰まりに繋がる)
シャンプーは頭皮に近いところに付けるのは避けることがポイントです。
植物オイルはまずは「ホホバオイル」がおすすめです。どんな肌質にも合い、アトピーさんでも使えます。
どうしてもかゆいときは冷やそう
アトピーは本当にかゆくてかゆくてたまりません。本当に辛いです。かいてはダメというのは分かってるんです。でもかかないと辛い。
「かゆみ」の感覚は「弱い痛み」です。かゆみと痛みは痛覚が同じなんです。
このかゆみをごまかせるのが「冷やす」こと。
かゆいときは大きめの保冷剤をタオルで巻いて、患部に当てましょう。かゆみがスッと楽になります。
保冷剤を直接肌に当てないようにしてください。
私は夜寝る直前にかゆくなるときが多いので、保冷剤をハンカチで巻いたものを枕元に置いてます。
最近はかわいい保冷剤が売っているので、小さな子どもさんのかゆみにはキャラクターものが使いやすそうです。
必ずタオルやハンカチを巻いて肌に当ててください。
普段からできること
肌を普段から弱酸性に保つことが理想的です。
- タバコを控える
- ストレスを溜めない
- 紫外線対策をすること
大まかですが、まずはこれらに気をつけることをおすすめします。
紫外線対策の記事はこちら
最後に
アトピー肌にとって日々のケアはとても大変です。調子の悪いときは本当に嫌になりますよね。
でも、肌の状態が少しでも良い日ってすごく嬉しいものです。
自然の力で改善していくことは薬のように即効性はなく、時間がかかるしヤキモキもします。
でも「地肌を強くする」ことを早く始めるほど、年をとったときにとても楽になると思うんです。私はそれを目指しています。
少しでもアトピーや敏感肌に悩む人が楽になることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
コメント