こんにちは。
今日は私が先日読んだ、父親を自死で亡くされた方の本を紹介したいと思います。Amazonの電子書籍です。
父親を自死で亡くされるまでの経緯、亡くなったときのこと、その後の心身の不調からカウンセリングを受けて回復へ向かう、著者自身の体験が書かれた本です。
こちらの本は全33ページ。早い人はすぐに読めてしまいます。私も気負わずに読むことができました。
自死遺族の方の体験や経緯、その後を少し読んでみたい、という方におすすめしたい本です。
遺された私たちこそ、幸せになっていい
著者「りすのはは」さんからの大きなメッセージがタイトルになっています。
電子書籍の「kindle」(キンドル)のみで、紙の本ではありません。
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kindleのメリット
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付箋や下線を付けられる
文字の大きさを変えられるなど
「遺されたあなたこそ、幸せになっていい」
前向きな言葉がすんなり受け入れられるわけではない自死遺族の方にとっても、押しつけがましくないように配慮されています。
人にはそれぞれ受け取れるタイミングがあると思いますので、そういう時は無理に読み進めず、また読んでみようと思えた時に開いてもらえたらいいかと思います。
「遺されたあなたこそしあわせになっていい」【はじめに】より抜粋
上記のように書いてくれている著者「りすのはは」さんの優しさを感じました。
立場や環境は人によってさまざま
この本は「父親を自死で亡くされた方」の体験談です。なので「父親を自死で亡くした人」しか読めないのかというと、そんなことはないと私は思います。
親を亡くされた方の中でもひとりひとり違いますよね。育った環境、その親の性格、経緯、そのときの状況、兄弟や親戚との関係など背景は本当に人それぞれ。
それが大前提ではありますよね。でも中には少し共通点があったり、何とも言えないような気持ちが分かったり。自分だけではなく他の人もこうして苦しんだりもがいたりしてるんだ、と思うと少しホッとするようなこともあると思うんです。
共感できることがあるということ
私は兄を自死で亡くした「妹」の立場です。私はこの本を読んで「親を亡くされたことって、こんな影響を受けるんだな」と「自分とは違う立場のこと」として読む部分もありました。
でも、共感できることがたくさんありました。
分かる!というのはちょっとしたこと
当時の、「その日」の天気をよく覚えていたり。「亡くなった」という知らせを聞くときの電話の「ただ事じゃない」感じ。
「そこ」へ向かう道中、「何も感じず、何も考えられず」の感覚。
悲しいとも何も感じずに冷静に対応する。何も感じないことが「自分の精神を守るための防御」だったということ。
このような感覚的なことが「そう、私もこんな感じだった!」ととても共感しました。
気持ちの共有と言うんでしょうか。専門的な分析とかではなく、生身の人間が体験した感覚。言葉にすることが難しいし、誰かに話すことも難しい思いを本にしてくれて、私はありがたいと思っています。
最後に
こちらの本はかなり端的にまとめられていると思います。
もっと他にもたくさんの出来事があったとは思いますが、父親に関することや著者「りすのはは」さんのその後の苦しみ、そして快復へ向かうところを簡潔に書かれています。
とても読みやすいですし、素直な言葉だと感じるので「よく分かる」んです。
もし「自死遺族の方が書いた本があるなら読んでみたい」という方がいれば、おすすめしたい一冊。
ちなみに、私は紙の本でも出版してほしいと思います。まぁそこは色々あるんでしょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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