何か嫌なことがあった時
自分を責めてしまう時
イライラしてどうしようもない時
気持ちをガーーーーッと紙にひたすら書く!そうすると気持ちが一旦落ち着いてくる
それは知っている人は多いと思います。
今回はただ書いて吐き出すだけではなく「自分軸まで整える」日記の書き方をお伝えします。
続けていくと自分軸が育ち、人の意見などに惑わされにくくなるという驚きの効果があります。
使うものはペンとノートのみ。子どもから大人まで、何才でも大丈夫です。
自分軸を整える日記の書き方
この日記を「ありのまま日記」と呼んでいます。理由はのちほど説明しますね。
まずは、さっそく書き方からスタート。
①から④まであるよ。順番がけっこうだいじ。
①今日、自分の五感で感じたものを書く
今日一日をふり返って、自分の五感で感じたものをそのまま書きます。
例えば
- 今日私は夜の散歩をした時、夜風が気持ちよかった。
- 私は今日あたたかいお風呂につかって、すごく心地よかった。
- 僕は今日好きな音楽を聞いた。楽しい気分になった。
こんな感じで大丈夫です。
- 主語に「私は・僕は」等をつける
- 五感(見る・聞く・嗅ぐ・味・触る)を使ったもの
- 心地良くても心地悪くてもOK
続けることが大切なのでカンタンに書いてOK
②今日できなかったこと、そのときの気持ちを書く
2番目は今日ふり返って「できなかったこと」を書きます。
そして、そのできなかったことに対しての気持ちを書きます。
例えば
- 僕は今日早起きができなかった。昨日マンガ読んでて遅くなったから。がっかりだー。
- 今日私は彼氏にニコニコできなかった。彼氏が他の人とばかり話すから。寂しいな。
- 私は今日仕事でミスをした。メモを見返さなかったから。いつもならできるのに悔しい!
こちらも主語(私は・僕は)など入れてくださいね。
気をつけたいポイントがあります。
- 原因究明はほどほどに
- 自分や人を責めないように気をつける
- ○○ができなかった。なぜなら△△だったから。のように結果→理由の順番で書く
できなかったことに注目するとき、自己肯定感が低かったりすると自分を責めたり、相手を責めたりしがちです。
この日記の目的は「自分軸を整えること」。原因をつきとめなきゃ!となる必要はありません。
それよりもネガティブな気持ちを吐き出す!これがだいじ
放送禁止ワードもバンバン書いちゃって!誰にも見せないから自由に書こう
③今日できたこと、そのときの気持ちを書く
3番目は今日ふり返って「できたこと」を書きます。
スラスラ書ける人もいますが、メンタル不調を抱えている人は「できたことなんてない」となる人もいると思います。
それでも、今日のできたことを探します。大きなことではなく、ほんの小さなことで良いんです。
例えば
- 私は今日自分でごはんを作って食べることができた。残業せずに帰れたから。久々の自炊で嬉しい。
- 今日僕は上司からの飲み会の誘いを断ることができた。節約もしたいし。スッキリした気持ち。
- 今日私は家から出れなかったけど、1日無事に終えることができた。ホッとした。
こちらも主語を忘れずに。
- できたこと=大きなことを達成した でなくてもOK
- できて当たり前のことでOK
- 究極は「1日生きることができた」
- 無理やり良かったことにしないこと。マイナスの感情はそのまま吐き出すこと。
慣れてくるとできたことを見つけることがうまくなってきますよ。
できたところなんてない、と言ってる間にまずは探してみよう
④明日の目標を書く
最後に「明日の目標」を書きます。
例えば
- 明日は30分本を読む。
- ダイエットのため明日はおやつをチョコレート2コまでにする。
- 明日はプレゼンの資料を完成させる。
人により様々な目標があると思います。自分なりでOK。
- できれば具体的な量とか時間にする
- クリアできそうな目標にする
- 無理な目標にしない(できそうならOK)
「目標」というと何かと高すぎる目標を設定する人がいます。
調子の良いときやできそうなこと、イベントなどのために自分を鼓舞させるときは高い目標はOKです。
でも日常生活で、高すぎる目標は自分を苦しめることになってしまいます。
「できそうなこと」「ちょっと頑張ればいけそうなこと」程度にするのがおすすめです。
それから、目標達成できなくても自分を責めなくてOK!
また次の日の目標に持ちこそう~。くらいのゆるさで大丈夫ですよ。
ありのまま日記とは
この日記のことを「ありのまま日記」と呼んでいます。
なぜかというと「ありのままの自分を受けいれる練習」になるからです。そのままですね。
「ありのまま」というのは「良い部分もダメな部分も受け入れる」ということです。
アドラー心理学では「不完全な自分を認めよう」という考えがあります。
劣等感を克服するには、自分の劣等感を真正面から見つめなければなりません。その時、大事なことが「自分の不完全さを認める」ことなのです。
劣等感とアドラー心理学|劣等感をなくさず克服する4つの方法
自分の「ダメだ」と思う部分を見て見ぬふりをしたり、ごまかしたりするのではなくちゃんと受け入れてあげよう。
受け入れてこそ、初めて前に進めるんですね。
「できなかったこと」を書く理由
前向きになるためなら、わざわざできなかったことを書くのはなぜ?と思う人もいるかもしれませんよね。
自分を褒めよう!という考えもかなり広まっていますしね。
それでもできなかったことをあえて書くのは、「自分のボトムのラインを知るため」です。デッドラインとも言います。
メンタルが落ちていくときって、何かしらサインがあるはずなんです。
例えば、好きだった外出が面倒くさくなったとか、テレビや映画鑑賞に集中できなくなった、とか。
そんな時は「ブレーキを踏むサイン」だと私は考えています。
今日は・・・ローギアでいこう・・・そんな日もあるよね・・・
疲れている自分にちゃんと気づける人は、頑張り具合を調整することができています。
ここで自分の状態に気づけないままだと、そのまま頑張ってしまってある日突然動けなくなる、ということもあります。
そこまで落ちる前にそのときに合った対処をする。そのバロメータを図るために日々できなかったことを書くということです。
1年間やってみた
私はこの「ありのまま日記」を1年以上取り組んでいます。といっても365日毎日ではありません。忘れている日もありました。
もともと自己肯定感の低かった私。最初は「できなかったこと」の欄が多く、マイナスな感情や怒りが多かったです。
仕事の愚痴とか1ページ丸々書き殴ってたよ
今では「できなかったこと」は意識して探さないと書けないくらいになりました。
「できなかったこと」が無いわけではなくて、あまり注目しなくなったんですね。
同時に「できたこと探し」が上手になってきました。
そして①の「五感を使うこと」に最初はピンときませんでした。長い間自分の五感や気持ちにフタをしていたからか、感覚がよく分からなかったんです。とても悲しいことです・・・。
そんな私でも、今では自分から心地良いものを探しています。
私は特に香りや音、感触に敏感なので、心地良い香りや音楽などを普段から「良い香りだな~、良い歌だな~」とじっくり味わうようにしています。
自分の軸 自分の基準
インナーチャイルドを抱えている人は「自分の軸」「自分の基準」がない人が多いです。
軸がブレブレで色んな人の意見を丸々受け入れてしまい、振り回されるのでとても疲れます。自分が言いたいことすら分からないから、意見を求められると困ることもあります。
「自分の五感を使う」これを意識するだけでも、自分軸が育ってきますよ。
誰が何と言おうと「私はこう思う」。こんな強さを育てることができます。(反論までしなくても、心の中にしっかりあればOK。)
これって、できない人にとってはものすごいことなんですよね。
日々の積み重ねなので時間は多少かかりますが、体感してほしいなと思います。
こちらの動画では日記を書くことの効果を説明されています。メンタルが改善されると言われていますね。
まとめ
今回は「自分軸を整えて育てる」ありのまま日記の書き方をご紹介しました。
慣れると5分ほどで書けるようになります。
人によってはじっくり書きたいという人もいるでしょう。もちろん、自分のペースでOK。
いくつか書くポイントがありましたが、難しく考えなくて大丈夫です。
案ずるより産むが易し、ですね。ぜひやってみてくださいね。
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