公開カウンセリングを受けさせてもらいました。
動画の最後、先生の「一人反省会」での言葉を聞いて、やっと自分の感情が動いた話。
ひとり考えをこねくり回しても、感情ってあんまり動かない。
自分で言った本音の言葉を、しっかりと聴いてくれて、さらに思いを乗せて返してくれた言葉に、自然と涙があふれた。

やっと心から泣けた、って安心できた


もともと感情を麻痺させていた私。
両親のヒステリック的な感情爆発を見て、嵐が過ぎるのを待っていた幼少期。
表情ひとつ変えずに、一歩も動かずに(動けなかった)。
短大生のときに親元を離れ、それまでの抑圧から一気に解放されたように、正反対の性格を振る舞った。
超内向的で大人しかった子ども時代から、外向的で活発で明るい自分を演じていた。
無意識で無理をしていたので、短大2年生のころ、鬱っぽくなった。
2011年に兄が自死で亡くなり、外向的に作った自分さえ振る舞えなくなった。
もともとの自分を深く埋め込んで見失った上に、表面で作った自分も見失い、もう訳が分からなくなった。
空洞になった心を、「最愛の息子を自死でなくした母の気持ち」で埋めた。
こんな過去をひとり思い出しても、あんまり自分に入り込めない。
「虐待された人が、その瞬間、幽体離脱みたいになって、殴られている自分をぼーっと見てる」
この感覚に近いのかもしれません。
自分に入り込みすぎると、その辛い体験まで思い出して、抱えきれなくなる。
まともに感じたら、壊れてしまう。
こんなふうに、自分を守るための措置なのかもしれないけど、やっぱり泣けないって悲しいと思ってました。
兄のお骨があるお墓の前でも、泣けない。
気持ちをちゃんと感じてあげて、成仏させてあげたい。
なぜこんなに私の心は頑ななんだろう?どうやったら心を開いてくれるんだろう?
どうやって根っこの感情を取り戻したらいいんだろう?
そこに「ある」のは分かっているのに。
公開カウンセリングだし、兄についてのことは話す予定にはしてなかった。(秘密にしてるとかじゃなくて、うまく話せるか分からなかったから)。
でも、なんか分からないけど、話したくなった。
「自死遺族の会を主宰していると、’お兄さんの死を乗り越えたんだね’’元気になったんだね’と誤解されるけど、本当に乗り越えたら会とかやってないと思う。本当に乗り越えてたら、ハワイでフラダンス踊ってると思う。」
あくまで、私個人の感覚です。
その話した瞬間は、どんな気持ちになったかあんまり覚えてないけど、動画が公開されて、初めて聞いた先生の「一人反省会」。
さらにその一番最後の語りで、上記の私の思いを先生の言葉で聞いた。
なんだか不思議なことに、涙がボロボロボロボロ出てきた。
これが「カウンセリング」の効果か・・・。
それから何回かその部分だけを聞いてるんだけど、毎度毎度涙が出てくる。
しっかりと聴いてくれて、さらに奥にあるそのままの思いを解ってくれて、人の言葉で聞く。
ちゃんと心が動いた感覚もあるし、心から泣けている。
そうかそうか。「乗り越えてない」っていうことを、自分で認めてあげてなかったんだなと気づいた。
その気づきは私にとってとても大きい。ちゃんと自分の本音を聞いてあげたから、自分と繋がったから出てくる涙。
これが私にとってすごくすごく嬉しいこと。
カウンセリングの場でももちろん泣いていいんだけど、そこまで感情にひたれなかった。
だから、ひとりになったとき、さらに自分に向き合う作業が進む感じがする。
普通に受ける(公開されない)カウンセリングだと、先生の「一人反省会」は聞けないけど(笑)、コンテンツのための公開カウンセリングなので、視聴する方のために解説が必要になりますよね。
私にとってはそこが良かったです。
結果、受けてみてとてもとても良かったと思います。
中越先生、ありがとうございます。
最後の部分だけ繰り返し再生してるので、動画としては「再生率」低いと思います~(笑)











コメント