いつも、みんな、絶対・・・それって本当?自分で自分を縛る言葉づかい

「あの人いつも嘘つくの」「みんな僕のことを嫌ってるんだ」「絶対これ間違ってるよ!ゼッタイ!!」

こんな言葉づかいをすること、あるいは聞くことってありますか?

これ、口ぐせになっていたら注意したい言葉づかいなんです。

「あの人は本当に毎日毎日嘘をつきますか?」

「みんな僕のことを嫌っているなら、100人中100人が僕を嫌っているんですか?」

「絶対間違ってるって、100%言いきれますか?」

こんな風にツッコミを入れたくなるという人も多いでしょう。

いつも~、みんな~、絶対~というのは、自分で自分を縛ってしまう言葉づかいなんです。使うほど苦しくなるんですね。

口ぐせが変わると考え方も変わっていきます。この記事を読むことで肩の力が抜けて、少しでも楽になることを願っています。

目次

「過度な一般化」

「ひとつのこと」を「すべてがそうだ」と思い込むことを「過度な一般化」といいます。

一つの事例や一つの事実のみで、あらゆるすべての物事にあてはまると思い込んでしまうことを、過度な一般化と言います。

心を締めつけてしてしまう「過度な一般化」の克服法

この記事で言う「いつも~」「みんな~」「必ず~」などを付け加えることは副詞を使って一般化をしている言葉づかいです。

みんないつも私のこと分かってくれない・・

そんなことないよー!話してよー!

「いつも=毎回」?「みんな=その場にいる人全員」?たぶんそんなことはないんです。

そんなことはないはずなのに、それが真実だと思い込んでしまうんですね。

自分で自分に暗示をかける

事実ではないはずなのに、「いつも」「みんな」を使うとまるでそれがすべてのように聞こえてしまいます。

誰が言ったわけでもなく、自分がこの言葉づかいをしていると、自分が一番聞いているんですね。

自己暗示をかけてしまっています。

SNSを見て「みんないつも楽しそうだな。それに比べて私は・・・」と思い込む

実際は「楽しいときや充実しているときだけ投稿する。落ち込んでいるときは投稿しない」→楽しそうな面だけ見ている

冷静になれば、人に対しても人間楽しいことばかりではないことは分かっていると思います。

「いつも、みんな、絶対」などを使うようになるのは、視野が狭くなっているサイン。

メンタル面で疲れているのかもしれません。

言ったら絶対にダメ!ということではありません。「あ、今使ったな」と気づければOKです。

「絶対に言わないようにしよう!」となると、身体がガチガチにかたくなってしまいます。言っても大丈夫なので、気づくところから始めてみましょう。

聞けるうちに

人に聞いてみるのもいいね

事実なのか解釈なのか

客観的にみると小さなことを、とても大きなことと捉えてしまうときがありますね。

たった1回の出来事を「何度も」あったかのように捉えるときもあります。

これがクセになると、やっぱりメンタルが落ちていってしまうんですね。

メンタルが落ちているから、物事を大きく捉えてしまうのかもしれません。

「あ、いつもとかみんなとか使ってるな」と気づいたときがチャンス!

それは果たして事実なのか?自分の解釈にすぎないのか?

ちょっと立ち止まって考えてみることをおすすめします。

頭で考えるより、紙に書いてみると気づけることが多いよ

脳は楽をしたがる?

脳はコスパ重視といわれるように、エネルギーをあまり使いたくないんですね。

エネルギーをできるだけ温存するために、脳は考え方をパターン化します。それが無意識的な行動になっていきます。

無意識的に浮かぶ思考が、いわゆる 「思考パターン」と言うものです。

この「思考パターン」は実際の「行動や振る舞い」にも影響します。

この効率化につながる思考パターンは、過去の経験から作られています。

いつも同じパターンの思考が浮かび(実際は無意識で気づいていない場合も)、その後の行動もいつも同じようなものになってきます。(行動パターン化)

いつも消極的になるのは脳が省エネを好むから!
腑に落ちない

身につけたものを無意識に使っているのか・・

自分の言葉を、脳は一番近くで聞いています。

脳は良くも悪くも言葉を「そのまま」受け取ります。

「いつも、みんな、私の話を聞いてくれない」と言う→「毎回、全員、話を聞いてくれないものだ」と脳はインプットしてしまうんですね。

脳さん、素直すぎません?

ネガティブなループに入る

ネガティブなほうにインプットし、ネガティブな解釈をしてしまうと、気持ちはどうなりますか?

悲しい、寂しい、苦しい、つらい・・・ネガティブな気持ちになっていくと思います。

ネガティブな気持ちになると、どんな行動になるでしょう。

ネガティブな気持ちのときに行動すると、どんな結果になるでしょう?

ネガティブな気持ちのときに無理やりポジティブな行動をすると、どうなりますか?

あまり良い結果にはならないはずです。

ネガティブキャンペーンをやめるには言葉づかいからだね

ネガティブな気持ちになることがダメなわけではありません。ネガティブな気持ちになったら、その気持ちを吐き出しましょう。

気持ちを吐き出す「書く瞑想」の方法はこちら

気持ちが前向きになることに使おう

素直ということは、反対に言うとだまされやすいということ。この脳の素直さを使って「良い自己暗示」をかけるのはOKと私は考えます。

どんなものかというと、「力が湧いてくる」感じになるものが良いですね。

思い浮かぶのが、「ドラゴンボール」の悟空が元気玉という必殺技を作るとき。

生きているすべてのみんな・・・オラに元気をわけてくれ!

このようなセリフを言いますよね。悟空はこの星のすべてのみんなが自分に元気を分けてくれていると思い込んでいるはずです。

たぶん、その中の100人くらいは元気玉に無関心でいるんじゃないでしょうか?

言い方よ

事実がどうあれ、みんなが力をくれると思い込むからこそ、とてつもないパワーを生み出せるんですね。

アイドルやミュージシャンがコンサートで「みんな、いつもありがとう!」と言いますね。

中には「そんなに興味がなかったけど、付き合いで来た」という人もいるでしょう。

だから言い方ね

元気になるような使い方をすると、力が湧いてきませんか?

いつも頑張ってる

絶対大丈夫

みんな応援してるよ

プラスの言い方にすると、それがあくまで解釈であっても良い効果になります。

最後に

今回は「過度な一般化」の中で「いつも~みんな~絶対~」などの副詞についてお伝えしました。

落ち込んだり、メンタルが落ちているときは言葉づかいを見直してみましょう。

いきなり考え方を変えるのはハードルが高いです。

ちょっとしたことから気づいて、すこしずつ変えてみることをおすすめします。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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