「なんでこんなに疲れるんだろう?」
「気を使ってばかりで、しんどいなあ」
そんなふうに感じることはありませんか?
意外にも、あなたの“言葉づかい”が、心の疲れと関係しているかもしれません。
わたしたちは日々、たくさんの言葉を使っていますね。
誰かに向ける言葉もあれば、自分の中でぐるぐると繰り返している“心のつぶやき”もあります。

頭ん中ぐーるぐるしてるよ
実はこの「無意識の言葉」には、思考のクセがあらわれています。
特に今回は、言葉づかいから見えてくる「問題回避」と「目的志向」という2つの思考パターンに注目してみたいと思います。
「問題回避」と「目的志向」のちがい
たとえば、次のような言葉を言ったり聞いたりしませんか?
「失敗しないように気をつけなきゃ」
「怒られないようにちゃんとやらないと」
「迷惑かけないように頑張らなきゃ」
これらは、“問題を避けよう”とする思考=問題回避の言葉です。
※これが絶対にダメ、ということではないので、安心してくださいね。



常にこれ思ってるかも・・
一方で、こんな言葉があります。
「自分の力を出し切りたい」
「相手にちゃんと伝えられたらうれしい」
「心地よく過ごせたらいいな」
こちらは、“理想の状態を目指す”思考=目的志向の言葉。



なんかポジティブ野郎な感じ
どちらが良くてどちらがダメ、というわけではありません。
状況によって、どちらの思考も大切です。
ただ、問題回避の言葉が口グセになっている人は、ストレスをためやすい傾向があります。
問題回避の思考がストレスを生む理由
問題回避の言葉は、常に「何か悪いことが起こるかもしれない」という前提で動いています。
これは、問題点を探すために必要なことですよね。



この能力が絶対必要な職業もあるよね
ただ、メンタル的には、多用しないほうがいいです。
「失敗しないように」と言えば言うほど、失敗を想像して心がこわばっていくからです。



気づいたら顔もこわばってる
また、
「怒られないように」
「迷惑かけないように」
という言葉の裏には、
「自分は迷惑をかける存在かもしれない」
「ちゃんとできないかもしれない」
という、無意識の自己否定がひそんでいることも。
もちろん、気を使うのが悪いわけではありません。
でもそれが「○○しないように」とばかり考えていると、交感神経が優位になり、心の中が常に“警戒モード”になりやすいんです。
結果として、
・疲れやすい
・安心感が少ない
・「楽しむ」ことが難しくなる
という状態になってしまいます。



そりゃ疲れるわ・・・納得


言葉を「目的志向」に変えてみる
じゃあどうすればいいの?というと、
ポイントは「言葉の方向性」を少しだけ変えること。
たとえば、こんなふうに言いかえることができます。
❌「失敗しないように話さなきゃ」
⭕「伝えたいことを落ち着いて話そう」
❌「怒られないように行動しよう」
⭕「自分も相手も気持ちよく過ごせるようにしてみよう」
同じ状況でも、「○○しないように」ではなく「○○できたらいいな」「○○を目指そう」という言葉に変えてみる。
それだけで、心がちょっとだけ自由になります。



なんか歯がゆい
目的志向の言葉づかいは、言葉はイケイケなのですが、実は体の力みがゆるむんです。
副交感神経が優位になって、安心感を伴うんですね。
夜、お布団に入ったとき。明日のことを考えますよね。
この「目的志向の言葉づかい」をすると、身体がリラックスして、よく眠れるようになります。



これは練習だな



ぐっすり寝たいよーっ
さいごに
私たちはつい、自分に厳しい言葉をかけてしまいがちです。
「ちゃんとしなきゃ」
「失敗しちゃダメ」
「もっと頑張らなきゃ」
でも、その言葉があなたを守るどころか、追いつめていることもあります。
私自身、自分を追い詰める言葉を、毎日毎日自分にかけていました。
その結果、スキルが身に付いたり評価されることはあっても、なんだか心が幸せではないんですよね。
どこまでいっても。
それに気づいたら、ほんの少し、方向を変えてみてもいいのかもしれませんね。
「うまくいくように」
「自分らしくできるように」
「心地よく過ごせますように」
そんな“目的志向”の言葉を、つぶやいてみてください。
あなたの言葉は、あなた自身をやさしく変えていく力を持っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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